胃ろうの自己抜去にミトンは必要?身体拘束を避ける腹帯という選択
Share
胃ろう(胃瘻・PEG)の介護で、ご本人がチューブを触ったり引っ張ったりしてしまうとき、「ミトン(抑制手袋)を使うべきか」と悩むご家族は少なくありません。一方で、「手を自由に使えなくするのはかわいそう」「できれば身体拘束は避けたい」という思いも自然なものです。この記事では、身体拘束をできるだけ避けながら自己抜去を防ぐ考え方と、胃ろう用腹帯という選択肢をご紹介します。
ミトン(抑制手袋)のメリットと、ためらいの理由
ミトンは手指の動きを制限することで、チューブをつかんで抜いてしまう「自己抜去」を物理的に防ぐ方法です。状況によっては必要な場面もありますが、次のような負担も指摘されます。
- 手で物に触れたり、顔をかいたりといった日常動作ができにくくなる
- ご本人が外そうとして、かえって落ち着かなくなることがある
- ご家族・介護者にとって心理的なつらさを感じることがある
医療・介護の現場では、ミトンなどの抑制が必要なこともありますが、可能な範囲でできるだけ少なく・短くするのが望ましいとされています。まずは「触れても抜けにくい環境」を整える工夫から考えてみるのもひとつの方法です(抑制が必要かどうかは医療者ともご相談ください)。
手の動きを制限する前にできる、抜去を防ぐ工夫
① チューブを衣類・腹帯の中におさめる
チューブがむき出しだと視界に入りやすく、つい触ってしまう原因になります。腹部にそわせて胃ろう用の腹帯でおおうことで、視界から外れ、握られにくくなります。
② チューブをしっかり固定して、引っかかりを減らす
固定が甘いとチューブが動き、引っかかって抜けることがあります。面テープなどでループ状に固定できると、体動や着替えのときの事故も減らせます。
③ 触ってしまう「理由」をケアする
瘻孔まわりのかゆみ・痛み、衣類の締めつけ、手持ちぶさたなどが、触る動作の引き金になることがあります。皮膚トラブルは早めに医療者へ相談し、手元に握れるタオルを用意するなどの工夫も有効です。
身体拘束を避けたい家族に「胃ろう用腹帯Ztai」
胃ろう用腹帯「Ztai(ゼットタイ)」は、手の自由を奪わずにチューブを保護する設計の専用腹帯です。
- チューブを面テープでループ状に固定し、事故抜去(自己抜去)の防止が期待できます
- ドーム型デザインで胃ろうボタンやチューブを腹壁に押し付けず、やさしく保護
- 上下左右4通りの向きに対応し、チューブの出る位置に合わせて使えます
- 内側の面テープが肌に直接当たらない仕様で、皮膚トラブルに配慮
- 2分割構造で体型に合わせて調節でき、着脱も簡単
ミトンのように手指の動きを制限するのではなく、「触れても抜けにくい」状態をつくることで、ご本人の自由とご家族の安心の両立をめざせます。胴囲60〜100cmの4サイズ、価格1点4,950円(税込)。病院・介護施設向けの請求書払いにも対応しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療や身体拘束の要否を判断するものではありません。抑制・拘束の判断や具体的なケアについては、主治医・訪問看護師など医療専門職にご相談ください。